「おてらのでんき」1月関西へ 関東にも進出、事業拡大

 浄土真宗本願寺派の僧侶らが昨年10月に立ち上げ、中国地方で「おてらのでんき」事業を展開する新電力会社「TERA Energy」(京都市右京区、竹本了悟社長)が来年1月1日、関西圏に進出することがわかった。4月以降は関東圏での供給も手がける見込みで、12月末までに1000件の契約を目指す。

 「おてらのでんき」は、寺院や保育園などの寺院関連施設に、安価で安心な電力を供給する仕組み。電気料金の一部は「ほっと資産」として積み立て、寺院や社会性の高いNPO法人などへ寄付する。
 
 本願寺派関連のNPO法人「京都自死・自殺相談センターSotto」の代表を務める竹本社長らが、活動を通じてなじみのあった広島県を中心に展開。これまでに寺院や事業所など約110件の契約を結んだ。

(詳細は文化時報12月7日号をご覧ください)
(購読のお申し込みは0800-600-2668またはお問い合わせフォーム

その名も「プロボーズ大作戦」22日神戸で開催

 全国各地で僧侶有志が町に出て人々と話し合う「ボンズくらぶ」の代表8人が一堂に会する「プロボーズ大作戦仏義カモスミーティング5&5」が12月22日、神戸市兵庫区の喜楽館で開かれる。来場者の質問に僧侶が答えながらトークを繰り広げる会で、仏教の原点である「対機説法で、人生に悩む人たちに道標を示す。

「ボンズくらぶ」は、仏教僧がお寺以外の場所で膝を突き合わせて話し合う場を作ろうと、杉若恵亮京都代表(日蓮宗)らが約30年前に開始。現在は東京や大阪など全国11ヵ所で活動している。今年10月には、北聖社(大竹真史社長)と協力し、杉若代表ら各地の代表4人が参加した「仏教講座in琴似ほえるボンズばとるリターンズ」を札幌市内で開いた。
 
 全国の代表が集う会は 昨年の神戸に引き続き2回目。杉若京都代表を座長に、露の団姫大阪代表(天台宗)を進行役として、僧侶が横並びで参加者の悩みや疑問に答える。昨年は約200人が集まり好評を得た。

(詳細は文化時報12月4日号をご覧ください)
(購読のお申し込みは0800-600-2668またはお問い合わせフォーム

令和初の「大福梅」 北野天満宮

北野天満宮(橘重十九宮司)で、正月の縁起物として授与される「大福梅」の包装作業が始まった。境内神域で調製された梅の実6粒に裏白を添えて奉書紙で包まれる。
 
古来より元旦の祝膳に欠かせないものとされ、お茶や白湯に入れて飲まれる。令和初の「大福梅」は実りがよく、大粒がそろったという。約3万袋を用意。事始めの12月13日から終い天神の25日ごろまで授与される。初穂料は700円。

(購読のお申し込みは0800-600-2668またはお問い合わせフォーム

但馬弘氏、宗務総長継続へ 真宗大谷派

 真宗大谷派の与党会派・真宗興法議員団は3日に代表選を行い、但馬弘代表(60)が再選した。但馬代表は宗務総長を継続していくこととなる。

 宗議会議員65人のうち、興法議員団には46人が所属している。出席者44人が投票し、但馬代表が24票、富田泰成議員が13票、白票7票だった。
  
 当選した但馬代表は議員団代表、宗務総長としての3年間の実績を訴え、今後控える門首継承や行財政改革、宗憲に関する課題、団内の情報共有と議論の活性化に取り組んでいくことを訴えていた。富田議員は団内で の議論の希薄さや、宗内の風通しの改善を掲げ、副議長職を辞して立候補したが、及ばなかった。
 
 今回の代表選は3年の任期制を導入して初めての選挙となり、立候補者が挨拶文を事前に送付して所信を表明するなど、これまでとは趣の変わった選挙となった。今後は幹事長の選任や内局改造の人選が注目される。
 
 【プロフィール】但馬弘代表
 石川県小松市・興宗寺住職。大谷大学卒。宗議会6期。三浦内局と第2次里雄内局で参務。真宗興法議員団 幹事長を歴任。2016年12月から宗務総長。

 (詳細は文化時報12月7日号「教界展望」をお読みください)
 (購読のお申し込みは0800-600-2668またはお問い合わせフォーム

クラウドファンディング花盛り 仏教界で活用される理由とは

 インターネットを通じて幅広く事業資金を募るクラウドファンディングに、伝統仏教教団や有名寺院が取り組む例が増えている。浄土宗の大本山増上寺は伽藍の改修事業で導入し、真言宗醍醐派の総本山醍醐寺は災害復旧費用を募った。いずれも目標金額を上回る浄財が寄せられており、好評を博している。
 
 増上寺が導入したのは、開宗850年慶讃事業の一環である大殿の屋根瓦総ふき替え。11月15日に目標金額200万円で募集を始めたところ、2週間を待たずに目標金額を大幅に超えた。支援者数も目標の200人を上回る289人に達した。

 ふき替えは、劣化が進む大殿の屋根瓦約6万枚を、軽量で耐久性の高いチタン製瓦にする。予算は約14億円で、資金の大部分は関係寺院や檀信徒からの勧募と自己負担でまかなう。このため、必ずしもクラウドファンディングで資金を調達する必要はなかった。

(詳細は文化時報11月30日号をお読みください)

天皇陛下の御即位慶祝 仁和寺で御大典奉祝法要

 真言宗18総大本山で結成する真言宗各派総大本山会(芙蓉良英代表総務)は、天皇陛下御即位を慶祝して22日、総本山仁和寺で「御大典奉祝法要」を執り行った。真言宗長者の田代弘興長谷寺化主が導師を勤め、各山山主が職衆として出仕。各本山の重職らが列席し、宗を挙げての大法要となった。

 田代化主は「令和の御代に福を招き、無比の加護を垂れたまわんことを乞う」と敬白した。

(詳細は文化時報11月30日号をお読みください)

暢顯門首「深く感謝」 在任中最後の報恩講 真宗大谷派

 真宗大谷派の大谷暢顯門首は28日、東本願寺で行われた門首としての最後の報恩講で挨拶し、「これまでの23年間、全国の御同朋・御同行の方々とともに真宗の教法を聞き続けられたことは、何よりの喜びです。今日までのお支えに心から深く感謝申し上げます」と謝意を示した。
 
 暢顯門首は来年6月30日付で退任し、大谷暢裕鍵役が後任の門首に就任する。このため門首としての報恩講出仕は最後となった。
 
 暢顯門首は、門首に就任した1996年7月当時を振り返り、「お断りするのも後で苦しむ、お受けしても後で苦しむ。それならお引き受けし、宗門の皆さんの期待に添わねばならないと思いました」と、決意に至った心境を語った。
 
 また、「門首として報恩講を勤めるのは本年で最後となりますが、あらためて宗門の歴史と先達の願いに思いを致し、来年の6月までは、門首として精いっぱい尽くしてまいります」と述べた。
 
 報恩講の御満座を迎えたこの日は、全国各地から門徒ら約6000人が参拝。御影堂では出仕僧侶約70人による坂東曲が披露された。体を前後左右に動かしながら念仏と和讃を繰り返す力強い勤行に、参拝者らは見入っていた。

〝伝える〟とは何か 龍谷大でシンポジウム

 龍谷大学大学院実践真宗学研究科(鍋島直樹研究科長)は21日、公開シンポジウム「伝道を考える~これまで・そしてこれから」を開いた。節談説教とテクノ法要という「過去と未来」と見られがちな伝道方法を取り上げ〝伝える〟とは何かを話し合った。
 
 貴島信行龍谷大学文学部教授の講演「浄土真宗における伝道の目的と課題」では、伝道を「本願の救済が私に伝わり、他者に伝えること」と定義し、基本が「自信教人信」であることを確認。節談説教とテクノ法要 について解説や実演などで振り返り、全員で伝道の可能性を討議した。

(詳細は文化時報11月30日号をお読みください)

火祭りに1000人 無病息災を祈願 大本山須磨寺

 真言宗須磨寺派の大本山須磨寺(小池弘三貫主)で23日、「須磨の火祭り~大柴燈大護摩供 火生三昧火渡り修行」が奉修され、約1000人が参拝した。
 
 境内に特設した道場で柴燈大護摩を営み、醍醐派の麻生紀雄浄土寺住職をはじめ、醍醐派僧侶らも出仕した。
 
 法要後、火床を平らに整えて、火生三昧を行った。小池陽人寺務長ら僧侶に続き参拝者も次々と火床の上を渡って、無病息災を祈願した。

東本願寺前の市民緑地計画 バス臨時駐車は可能

 真宗大谷派と京都市は21日、同市下京区の東本願寺門前の市道と、宗派所有の緑地を「市民緑地」として整備すると発表した。参拝者や観光客の交流の場として活用することで、門前の活性化を目指す。
 
 整備するのは、門前に広がる緑地約4000㎡と、隣接する市道約3000㎡。市道は廃止し、緑地と一体の空間として活用する。市民のイベントや祭りにも利用して地域の活性化を図るほか、災害時の避難場所としての役割も期待される。
 
 着工開始時期は未定で、完成までは3年程度を見込む。工事と管理は京都市が担う。

 計画は、烏丸通の西側を南北に通る門前の市道約260mと、隣接する緑地が対象となる。緑地は現在、年に一度のイベント会場に利用されているが、市道と一体的に整備することでさらなる活用を図る。

 廃止する市道は石畳風に舗装し、緑地との段差をなくして歩きやすくする。新たにベンチやトイレ、照明を設置するほか、四季を感じさせる樹木を植え、シンボルの噴水を中心とした開放的な広場へと再整備する。
 
 地域の古木・名木として「区民の誇りの木」に選定されたイチョウの木は残す。遊具などは置かず、参拝者や観光客、地域住民の憩いや交流の場となることを目指す。
 
 大型法要時の団体参拝バスや、修学旅行生のバスなどは、従来通り臨時に駐車できるようにする。
 
 以前より緑地の活用方法を模索していた同派に、京都駅前の活性化を目指す京都市が計画を申し入れ合意した。

 21日に東本願寺で行われた記者会見で、門川大作市長は「観光客や修学旅行生がまずお東さんの建物に触れ、歴史や文化を学ぶ出発点になれば」と話した。

 但馬弘宗務総長は「地域の賑わいに資する寺院でありたいと考え、合意した。参拝者の憩いの場としてはもちろん、地域住民にも広く利用してもらい、京都市の活性化にも貢献できれば」と述べた。