世連協・関宗懇
宗教超えて世界平和の礎に
靖國神社で仏式慰霊
世界連邦日本仏教徒協議会と関西宗教懇話会は14日、太平洋戦争で国のために命を捧げた人々に感謝する慰霊法要を、靖國神社の拝殿において仏式で営んだ。宗教の違いを超えた慰霊を通じて世界の平和と安寧を実現する礎とした。(写真上)
終戦70年の2014年から開始し、5年目の今年は8宗14派の仏教者120人が参加した。導師は吉村暲英融通念仏宗管長が勤めた。
靖國神社で仏式の慰霊法要が営まれるのは、世連協・関宗懇が5年前に正式参拝した時が初めてだった。山口建史靖國神社宮司は「靖國神社は、日清戦争から大東亜戦争に至るまでの間に国家のために命を捧げられた246万6000柱の御霊を祀っている。その親族の大部分は、仏式による供養を行われている。こうして慰霊法要を営むことは、御祭神にとっても大変うれしいことと思う」と話していた。
関西宗教懇話会の代表幹事を務める叡南覺範天台宗毘沙門堂門跡門主は「天皇陛下や総理大臣だけが、ここで慰霊を駄目というのはおかしく、これを何とか打破したい。慰霊は人間としての務めであり、誰もがお参りできるようにしたい」と語り一宮良範念法眞教教務総長は「日本や家族を守るために命をかけられた方を慰霊することは、日本人として当たり前。関西宗教懇話会が存在する限り、続けていきたい」と話した。
靖國神社に参拝する前には、千鳥ヶ淵戦没者墓苑も巡拝した。(写真)