月別アーカイブ: 2019年8月

曹洞宗 「Tokyo禅アリーナ」へ準備中

曹洞宗

 

「Tokyo禅アリーナ」へ準備中

日本の伝統、文化を海外の人にも

 

曹洞宗は2020年に開かれる東京オリンピック・パラリンピックを機縁に、曹洞禅の教えの普遍性をもとに訪日客をもてなす、坐禅を中心とした体験型イベント「Tokyo禅アリーナ」を東京グランドホテルで開催する。

オリンピック開会式の来年7月24日からパラリンピック閉会式の9月6日まで合計30日間、坐禅、ZENアート(写経)、喫茶のほか、国際布教に関する展示、ZENとSDGsに関する展示を行う。また、世界的庭園デザイナーで曹洞宗僧侶の枡野俊明氏監修の庭園を設置する。

坐禅20分、写経体験15分など、全ての体験を60分のプログラムとし、1日3回開催で各20人を予定。

「誰一人取り残さない」というSDGsの基本理念にのっとり、人種、国籍、民族、思想、信条、性別、障害の有無を問わず多くの人が参加できるよう、現在は月に一度、より充実した内容を目指し、宗務庁職員がリハーサルを行っている。(写真)

教化部国際課では、この「Tokyo禅アリーナ」をイメージし、16年4月から周辺地域に在住する外国人や観光で訪れる訪日者を対象とした坐禅会を同ホテルで定期的に開催している。職員も来訪者に英語で対応し、多い時で25人ほどの参加者がある。参加者が坐禅する様子をインターネットで同時配信し、来訪できない人も一緒に坐禅ができる試みも実施して好評だ。

「Tokyo禅アリーナ」について、古溪理哉国際課長は「仏道、書道、茶道といった“道”が付き、日本の長い歴史の中で培われてきた伝統、文化が、今の生活の中でいかに密着しているのかを海外の人に伝えたいと企画した。そして誇るべき文化に、日本の若い人たちにも触れてほしい。障害を持つ方が来られた時の対応として、車いすも準備している」と話している。

職員は来年の開催に向けてSNSを活用し、毎日、情報を発信している。

真言宗犬鳴派 お滝まつり滝行大護摩供厳修

真言宗犬鳴派

 

お滝まつり滝行大護摩供厳修

読経響き飛瀑に臨む老若男女の列

 

真言宗犬鳴派は25日、お滝まつり滝行大護摩供を修験道場の大本山犬鳴山七宝瀧寺で厳修し、約200人が参加した。

東條仁哲管長を導師に、修験者らが滝の前で柴燈護摩供を奉修。読経が響く中、白装束の老若男女が列を成して先達指導のもと、台風で水かさが増した滝に臨んだ。

お滝まつりは年に一度、8月最終日曜に行っている。今回は、毎月第3日曜に行っている修験道修行一日体験を悪天候で中止したため、その参加予定者も加わって例年以上の参拝者となり、添え護摩修行は2時間以上に及んだ。

聖護院門跡 21年ぶり「深仙灌頂会」を開筵

聖護院門跡

 

宮城門主が小仲坊で奥義伝授

21年ぶり「深仙灌頂会」を開筵

 

本山修験宗総本山聖護院門跡(宮城泰年門主)は、21年ぶりとなる修験最極の秘法「深仙灌頂」を9月6、7日と、9月7、8日の2組開筵する。

「深仙灌頂」は高祖役行者神変大菩薩が箕面山の瀧窟で龍樹菩薩より伝授された奥義を、701(大宝元)年大峰山の深仙において弟子義学に伝えたことに始まる。以来、1300年以上、本山修験の頭領である聖護院に師資相承されており、宮城門主に伝えられて52回目の開壇。おおむね20年に一度行われ、今回は21年ぶり。

聖護院から吉祥草寺を参拝、前鬼口から徒歩で小仲坊へ到着し、灌頂会を開筵する。

日蓮宗正蓮寺 恒例の正蓮寺施餓鬼を営む

日蓮宗正蓮寺

 

恒例の正蓮寺施餓鬼を営む

寺と地域の文化財として

 

日蓮宗正蓮寺(奥邨正寛住職)が毎年8月26日に営んでいる日本三大施餓鬼の一つ、「伝法川施餓鬼」が今年も正蓮寺川(新淀川)で行われた。

古絵図に示されるように、かつては天神祭をしのぐほど盛大で、遠くから多くの人が供養のために訪れた。2004年に大阪市指定民俗文化財に指定されている。

本堂で大阪市宗務所管区の有志僧侶が読経を行い、阪神淡路大震災や東日本大震災の物故者を供養。その後、日蓮上人を御輿に載せて、乗船場まで20分ほどかけて練り行列を行った。

御輿は奥邨正道副住職と共に鴻運 丸に乗船。それに 続いて3隻が新淀 川を進み、「南無 妙法蓮華経」の唱 題と太鼓の音が響く中、川面へ水溶性の経木を随喜者と共に流した。

同寺の大檀越である鴻池運輸が警戒船も含めて毎年協力出仕している。

浄土真宗本願寺派 過疎地域を第2の故郷に

浄土真宗本願寺派

 

過疎地域を第2の故郷に

龍大生が「お寺ステイ」

 

大学生が過疎地の寺院へ宿泊しながら“第2の故郷”として親しむ「お寺ステイ」が26日、本願寺派四州教区の信行寺(淺野弘毅住職・徳島県阿南市)で始まった。同派の過疎地域対策の一環で、龍谷大学農学部1~2年生の男女4人が6日間、農作業や釣りなどを体験する。

「お寺ステイ」は、同派寺院が農学部の学生を毎年受け入れる「寺院インターンシップ」から派生した事業で、昨年から開始した。農作業だけでなく観光の要素も加え、寺院や地域の「ファン」として縁をつなぐことを目指す。

学生らは2日目、古代米のインターネット通信販売などを行う「なかがわ野菊の里」の農場で、脱穀した約3tの米を30㎏ずつ袋に詰め、新居義治代表から農業で起業する難しさや楽しさなどを学んだ。

植物生命科学科2年生の吉富勇太さんは、昨年インターンシップを経験し、今年は「お寺ステイ」に参加。「インターンシップで、いろんな体験ができて楽しかったので申し込んだ。実際に農業を営む新居代表の話が聞けて有意義だった」と話した。

期間中、学生らは信行寺の庫裏に寝泊まりしながら過ごす。学生を受け入れた淺野光丈副住職は、「若い人はお寺との関わりが少ない。農業などを通して気楽にお寺に接してほしい。楽しみな がら興味を持ってもらえれば」と語っていた。

浄土宗財政委員会 財政健全化へ中間報告まとまる

浄土宗財政委員会

 

財政健全化へ中間報告まとまる

福祉共済事業の廃止検討へ

 

浄土宗は27日、財政委員会(伊藤眞成委員長)を京都宗務庁で開き、財政健全化計画の一環で、浄土宗共済会の福祉共済事業を廃止する方向で検討すべきとの中間報告をまとめた。低金利下で同じような事業を行う他宗にも波及しそうだ。

同宗の共済会は、福祉共済事業と建物共済事業の2本柱で運用しているが、低金利により資産運用が低調で、福祉共済事業における給付額が会費収入を上回る状況が続いている。年会費が掛け捨ての建物共済事業が下支えしているものの赤字が続き、毎年度、一般会計から5000万円程度を繰り入れて補っている。

共済会の2017年度末の資産状況は総額53億6000万円で、加入会員への必要給付額は54億8000万円と試算され、1億2000万円の財源不足となっている。将来的にも改善される見込みが立たないため、福祉共済事業の廃止を検討すべきとした。

福祉共済事業を廃止する方法として、東日本大震災での給付実績に相当する4億7000万円程度を常に確保しながら、会員に対する還付を5年程度のペースで進めることで、収支バランスを保ちながら縮小することができるとした。その上で、建物共済事業のみで運用して資産の増強を図り、 南海トラフ地震など大規模災害の発生に備える。

また今年の3月議会で了承が得られなかった一宗賦課金の報奨金について、早期に減額を行うよう報告でまとめた。早期完納の場合は5%の報奨金を還付しているが、昨年9月に議会の財政特別委員会で報奨金の引き下げを提案。財政委が3%に引き下げる方針を示し、内局は今年度報奨金の引き下げを反映させた予算案を宗議会に提案したが理解を得られず、報奨金は据え置いたままとなっている。

財政委では、将来的に宗財政が行き詰まると考えており、報奨金を廃止することも含め、議会に提案する必要があるとした。また、当該年度の資金となる賦課金の納付期限が年度末であることも問題視。上半期中に収入がなければ、財政面で資金不足に陥ることも踏まえて、納付期限を早めることも考えるべきとの意見もあった。

真言宗豊山派仏教青年会 「みえの縁日」を伊賀市で開催

真言宗豊山派仏教青年会

 

「みえの縁日」を伊賀市で開催

結成50周年の三重仏青と協働

 

真言宗豊山派仏教青年会(林映寿会長)は24日、50周年を迎えた三重県仏青(高橋寛全会長)と共催で、「縁日プロジェクトin三重―みえの縁日」を伊賀市の滝仙寺(福森宥岳住職・三重県宗務支所長)、宝珠院(内田秀明住職)の2ヵ寺と公民館で開催した。法要や、災害対策の関連イベント、流しそうめんなど、多彩なイベントを繰り広げた。

滝仙寺は、100年ぶりとなる秘仏本尊の特別開帳を昭瑛名誉住職の導師のもと営み、参拝者らは住職の案内で内陣を特別参拝した。

また、境内の一角にスラックラインやBMXの会場を設置。林会長の自坊ではスラックラインの練習場を6年前に開設し、そこで練習を重ねた世界チャンピオンの木下晴稀氏も参加して、模範演技を披露した。林会長の子息も国内3位の実力だが、「きょうも小学6年生の子がずっと練習していたが、将来、“縁日プロジェクトがきっかけで”世界チャンピオンが出てくれればうれしい」と語った。

宝珠院では写経や座禅体験を行い、公民館では川口淳三重大学准教授を講師に防災講演会を開催し、地元の人たちが熱心に受講した。

実行委員長の内田住職は2代前の三重仏青会長で、数年前から50周年に向けて本部仏青との合同企画構想を描いてきた。その背景には、「お寺から檀家さんが離れていく。お寺に来ていただく機会が少なくなった」という危機感があり、かつての寺の役割でもあった“地域のコミュニティーとしてのお寺”を復活させたいと考えたという。「地元はもとより、遠方からも多くの人が参加してくれた。皆さんの協力で、成功裏に終わることができた。全て、“絆”ですね」と内田住職は話している。

東本願寺 食とアートのマーケットを開催

東本願寺

 

食とアートのマーケットを開催

SL乗車体験に子どもたちも大喜び

 

「下京・京都駅前サマーフェスタ2019」の東本願寺を会場とした「京都 食とアートのマーケットin東本願寺」が24日に開かれ、昨年を大幅に上回る多くの人が集まった。

晴天に恵まれた当日は、初登場の大谷中学高等学校吹奏楽部の演奏で幕を開け、緑地帯の大イチョウでのツリークライミングや、ミニSL乗車体験に子どもたちも大喜び。

噴水前のステージでの楽しい催しや、今年からはフードコートも充実し、職員がブース配置を考慮して、参加者の動線もスムーズに流れるように配慮。また緑地帯の上で気持ちよさそうに食事をする家族の姿もあり、当日は西脇隆俊京都府知事も訪れた。

前夜のプレイベント「カラスマナイトフェス」はあいにくの雨となり、下京消防署と東本願寺の自衛消防隊による合同公開消防訓練は中止となったが、出席した門川大作京都市長は「〝お東さん〟と多くの人に親しまれ、京都駅から近い本山で、宗教都市、文化芸術都市である京都を感じていただきたい」と挨拶。ライトアップされた御影堂門と噴水の前で、音楽ライブが催された。

但馬弘真宗大谷派宗務総長は「〝カラスマナイトフェス〟には雨にもかかわらず多くの方に参加してもらい、いい雰囲気で催すことができた。両堂、御影堂門など6棟が重要文化財に指定されることが決まって初めてのサマーフェスタだったが、多くの観光客の方も東本願寺に足を運んでいただき、地域の皆さんの憩いの場ともなり、楽しんでいただけてうれしい」と話している。

臨済宗建仁寺派高台寺 百鬼夜行プロジェクションマッピング

臨済宗建仁寺派高台寺

 

百鬼夜行プロジェクションマッピング

境内を幻想的にともす

 

京都市東山区の高台寺は、恒例の夏の夜間特別拝観と、ろうそくを献灯する「燈 tomoshibi」を開催し、方丈前庭では百鬼夜行プロジェクションマッピングを18日まで行った。(写真)高台寺の夜間ライトアップは1994年から始まり、20年以上続いている。数年前からプロジェクションマッピングを導入し、子どもたちや若者に好評だという。

また、「燈 tomoshibi」で先祖や親しかった人に向けて護摩木にメッセージを書き、ろうそくを献灯。温かな明かりが境内をともした。護摩木に先祖への感謝の気持ちを込めたという東京から訪れた40代の女性は、「初めて夜間に拝観した。幻想的な感じで、すてきだった」と笑顔で語った。

7月に奉納された画家・藤井湧泉氏の襖絵「妖女赤夜行進図」は9月29日まで特別公開している。

浄土宗あだし野念仏寺 創建1200年で特別拝観

浄土宗あだし野念仏寺

 

11月に今年限りの千灯供養

創建1200年で特別拝観

 

あだし野念仏寺(京都市右京区)は11月23、24日、開創1200年を記念した千灯供養と夜間特別拝観を計画している。

あだし野念仏寺は、弘法大師が五智山如来寺を開創したのが始まりで、その後、法然上人の常念仏道場となって現在に至る。毎年8月には「西院の河原」にまつられた無縁仏を供養する、千灯供養が行われることでも知られる。今月23、24日に営まれた千灯供養には、時折、激しい雨が降る中、多くの参拝者が訪れた。(写真)

「西院の河原」は、歳月を経て無縁仏となり、化野の山野に散乱埋没していた石塔や石仏を、地元の協力を得て1904年に整備。石塔・石仏は、極楽浄土で阿弥陀仏の説法を聴く人々になぞらえて配列し、墓前に多くのロウソクを灯して供養する千灯供養を毎年行ってきた。太平洋戦争中の物資不足で一時中断した時期もあったが、100年以上の歴史を持つ。近年は地域と一体となった活動となり、嵯峨美術短期大学の学生などがボランティアで街道沿いに並べたあんどんに灯をともす「愛宕古道街道灯し」も行われている。

また、創建1200年の記念事業として取り組んだ庫裏の落慶法要を9月22日に営む。原善應住職は「弘法大師が創建されてから1200年。記念事業として取り組んだ庫裏の改築が完了し、檀信徒にも集まっていただきやすく、また、お念仏しやすい環境となった。法灯を絶やすことなく、一人でも多くの人にお念仏を称えていただけるようにしたい」と話した。