臨済宗妙心寺派 社会事業従事者研修大会を開催

臨済宗妙心寺派

 

社会事業従事者研修大会を開催

現場で生かされるみ心を学ぶ

 

妙心寺派社会事業協力会は22~24日、大本山妙心寺と総本山鞍馬寺で社会事業従事者研修大会を開催した。妙心寺派寺院が経営する幼稚園や保育園、老人ホームなどの従事者40人余りが参加し、妙心寺派の教えやみ心を学んだ。

小倉宗俊管長は開会の挨拶で、「子どもたちや高齢の方たちと触れあう際の菩薩心を一層深めて、一回り大きくなって施設に帰っていただきたい」と、実りある研修になることを願った。

初日の法話は、栗原正雄宗務総長が「寄り添うこころ」の題目で、どのように今と向き合い、解決をするのか、自ら言葉がけや行動することの大切さを説明。「体で語る人、後ろ姿で導く人になってほしい」と述べた。(写真)2日目は小川浩平大阪大学基礎工学研究科特任助教の特別講演後、鞍馬寺へ移動し、信樂香仁貫主の法話に耳を傾けた。最終日は、大方美香大阪総合保育大学学長による特別講演「子どもの育ちと学びをとらえた幼児教育を考える」。現場で気付きを深め、子どもの学びにつなげる大切さを語った。

受講者の山口敦子さん(花園保育園)は、「仏の心を現場に直接、活かすのは難しい。私たちの内面が豊かになって、接する心を広くすることで、今回の学びが活かされるのだと思う」と述べていた。