天台宗 超宗派で「世界平和祈りの集い」

天台宗

 

超宗派で「世界平和祈りの集い」

宗教サミットの精神継続を

 

超宗派の宗教者が祈りを捧げる「世界平和祈りの集い」が4日、比叡山延暦寺で開かれた。仏教や神道、キリスト教、イスラム教などから約900人が参列。教派神道連合会の出口紅大本教主、全日本仏教会副会長の田中昭德聖観音宗管長ら代表者11人が登壇し、「世界平和の鐘」が響く中で黙とうした。

1987年の比叡山宗教サミットの精神を受け継ぎ、天台宗国際平和宗教協力協会が毎年開催。今年で32周年を迎えた。

同サミットで発信した「比叡山メッセージ」を朗読後、森川宏映天台座主が「世界の恒久平和実現のため、私ども宗教者は平和への取り組みに一層努力し、その使命を全うすることを心から誓う」と述べた。

また、全国の寺院から「第54回天台青少年比叡山の集い」に参加した青少年研修生と、天台宗一隅を照らす運動の50周年を記念して招待したインドやタイの青少年らが、地球に見立てた球体に折り鶴を奉納。折り鶴は〝千羽鶴〟として広島平和記念公園に納められる。

参加者らは、ローマ教皇庁諸宗教対話評議会議長のミゲル・アンヘル・アユソ・ギクソット司教と、世界仏教徒連盟のパン・ワナメティ会長からのメッセージや、中高生が平和への思いをつづった作文に耳を傾け、「平和の合言葉」を唱和。世界平和への願いを新たにした。