天台宗 一隅運動50周年で国際交流

天台宗

 

一隅運動50周年で国際交流

印タイの青少年らを招待

 

天台宗の一隅を照らす運動総本部が、運動発足50周年を記念して招待したインドとタイの青少年が3~5日、各地で日本の子どもたちと交流した。

青少年招待スタディーツアーとして、天台宗が支援するインド=パンニャ・メッタ協会の孤児院「子供の家」の4人と、タイ=ドゥアン・プラティープ財団の「生き直しの学校」などの6人が参加。初日は琵琶湖岸で比叡山高校の生徒とカヤックやヨシ紙笛づくりを楽しみ、2日目には「世界平和祈りの集い」に参加し、「天台青少年比叡山の集い」の研修生らと触れ合った。最終日は三十三間堂に参拝後、「しょうぐうさん体操」を体験した。

三十三間堂では、千一体観音像の説明などに耳を傾け、杉谷義純妙法院門跡門主と全員が握手した。杉谷門主は「人を助けながら、自分も努力をする菩薩さまを中心にお祀りしていることを感じてほしい」と語っていた。

トロッコ嵯峨駅では、「しょうぐうさん体操」の作詞と振り付けを担当したラッキィ池田氏の指導で、「照隅認定こども園」(右京区)の年長組の子どもたちや、運動のゆるキャラ〝しょうぐうさん〟と一緒に笑顔で踊った。

タイの青少年たちと一緒に来日したドゥアン・プラティープ財団のプラティープ・ウソンタム・秦さんは3日間を振り返り、「皆が親切に接してくれて、子どもたちが文化や歴史を学ぶことができた。今後は、自分たちがタイに来た日本の人たちへ親切にしてほしい。今回の交流を機に、3ヵ国で同調しながら何か活動を進められれば」と感謝の思いを述べた。

ツアーを計画した森定慈仁一隅を照らす運動総本部長は、「いろんなタイミングも重なり、皆さんの協力で実現できてありがたかった。子どもたちがコミュニケーションを取りながら、元気に過ごしてくれたのが何よりだった」と話していた。