真言宗豊山派仏教青年会 「みえの縁日」を伊賀市で開催

真言宗豊山派仏教青年会

 

「みえの縁日」を伊賀市で開催

結成50周年の三重仏青と協働

 

真言宗豊山派仏教青年会(林映寿会長)は24日、50周年を迎えた三重県仏青(高橋寛全会長)と共催で、「縁日プロジェクトin三重―みえの縁日」を伊賀市の滝仙寺(福森宥岳住職・三重県宗務支所長)、宝珠院(内田秀明住職)の2ヵ寺と公民館で開催した。法要や、災害対策の関連イベント、流しそうめんなど、多彩なイベントを繰り広げた。

滝仙寺は、100年ぶりとなる秘仏本尊の特別開帳を昭瑛名誉住職の導師のもと営み、参拝者らは住職の案内で内陣を特別参拝した。

また、境内の一角にスラックラインやBMXの会場を設置。林会長の自坊ではスラックラインの練習場を6年前に開設し、そこで練習を重ねた世界チャンピオンの木下晴稀氏も参加して、模範演技を披露した。林会長の子息も国内3位の実力だが、「きょうも小学6年生の子がずっと練習していたが、将来、“縁日プロジェクトがきっかけで”世界チャンピオンが出てくれればうれしい」と語った。

宝珠院では写経や座禅体験を行い、公民館では川口淳三重大学准教授を講師に防災講演会を開催し、地元の人たちが熱心に受講した。

実行委員長の内田住職は2代前の三重仏青会長で、数年前から50周年に向けて本部仏青との合同企画構想を描いてきた。その背景には、「お寺から檀家さんが離れていく。お寺に来ていただく機会が少なくなった」という危機感があり、かつての寺の役割でもあった“地域のコミュニティーとしてのお寺”を復活させたいと考えたという。「地元はもとより、遠方からも多くの人が参加してくれた。皆さんの協力で、成功裏に終わることができた。全て、“絆”ですね」と内田住職は話している。