曹洞宗 「Tokyo禅アリーナ」へ準備中

曹洞宗

 

「Tokyo禅アリーナ」へ準備中

日本の伝統、文化を海外の人にも

 

曹洞宗は2020年に開かれる東京オリンピック・パラリンピックを機縁に、曹洞禅の教えの普遍性をもとに訪日客をもてなす、坐禅を中心とした体験型イベント「Tokyo禅アリーナ」を東京グランドホテルで開催する。

オリンピック開会式の来年7月24日からパラリンピック閉会式の9月6日まで合計30日間、坐禅、ZENアート(写経)、喫茶のほか、国際布教に関する展示、ZENとSDGsに関する展示を行う。また、世界的庭園デザイナーで曹洞宗僧侶の枡野俊明氏監修の庭園を設置する。

坐禅20分、写経体験15分など、全ての体験を60分のプログラムとし、1日3回開催で各20人を予定。

「誰一人取り残さない」というSDGsの基本理念にのっとり、人種、国籍、民族、思想、信条、性別、障害の有無を問わず多くの人が参加できるよう、現在は月に一度、より充実した内容を目指し、宗務庁職員がリハーサルを行っている。(写真)

教化部国際課では、この「Tokyo禅アリーナ」をイメージし、16年4月から周辺地域に在住する外国人や観光で訪れる訪日者を対象とした坐禅会を同ホテルで定期的に開催している。職員も来訪者に英語で対応し、多い時で25人ほどの参加者がある。参加者が坐禅する様子をインターネットで同時配信し、来訪できない人も一緒に坐禅ができる試みも実施して好評だ。

「Tokyo禅アリーナ」について、古溪理哉国際課長は「仏道、書道、茶道といった“道”が付き、日本の長い歴史の中で培われてきた伝統、文化が、今の生活の中でいかに密着しているのかを海外の人に伝えたいと企画した。そして誇るべき文化に、日本の若い人たちにも触れてほしい。障害を持つ方が来られた時の対応として、車いすも準備している」と話している。

職員は来年の開催に向けてSNSを活用し、毎日、情報を発信している。