真宗大谷派名古屋別院 快適で楽しく「いいね!お寺」

真宗大谷派名古屋別院

 

快適で楽しく「いいね!お寺」

現代の寺内町を目指して改修し

 

真宗大谷派名古屋別院(藤井正芳輪番)は、参拝接待所ロビー増築を記念した彼岸行事を28日まで行っている。藤岡巧名古屋教務所長らを招き、オープニングのテープカットを20日に行った。

3年前の御遠忌での浄財を活用し、記念事業の追加工事として参詣者の利便性を高めるため、手狭だった参拝案内スペースを拡張。また本堂下の手洗いを最新設備に改修し、快適に参詣できるようにした。

この整備事業は、別院教化テーマ「現代の寺内町を目指して」を具現化した。藤井輪番は、法話を聴聞する人が減少していると感じている一方で、実際の参詣者数の目安となる“賽銭”は増加傾向にあることに着目。これは大都市の中心部にあって心安まるスペースとなっている証しだが、「彼岸会にお参りに来た方々も含めて、参詣者が一時的な休息だけでなく、少しでも長く滞在できるようにしたい」と話す。

開かれている、快適である、楽しい場であることを常に発信し続ける意味を、行事テーマ「いいね!お寺」に込めた。

同別院では10月から試行的に永代経参詣者や預骨申込者には必ず法話を聞いてもらう。藤井輪番は「宗教界を取り巻く状況は楽観できるものではないが、まず多くの人に別院と縁を持ってもらい、その上で法に触れてもらいたい。そのために毎年の彼岸会法要にも、これまで縁のなかった人が参加できるようにと考えた。これからも模索し、多くの人が境内に足を踏み入れていただけるようにしていきたい」と話している。

20~28日の期間中、毎日さまざまな行事を行っており、例年を上回る参詣者で賑わっている。