六角堂から親鸞聖人の帰路を体験 東西僧侶ら10年ぶり市中を行脚

六角堂から親鸞聖人の帰路を体験

東西僧侶ら10年ぶり市中を行脚

 

親鸞聖人の六角堂百日参籠の帰路を追体験する「復活!親鸞さまのお通りイン関西PartⅢ」が16日に開かれ、親鸞聖人が修行し「そば喰い木像」が伝わる延暦寺一山大乗院の光永圓道住職の先導で、東西の僧侶ら約20人が六角堂から大乗院まで約18㎞の道のりを歩いた。

毎年8月20日に大乗院で宗派を超えて報恩講を営む、大乗院と真宗大谷派専称寺、浄土真宗本願寺派西念寺の3ヵ寺が、親鸞聖人750回大遠忌を機縁として、2009年9月に大乗院から六角堂を歩いたのが始まり。

当日は途中で加わった人らで約400人の大行列となった。また、半年後には、そば喰い木像と近畿5府県の7ヵ寺を巡った。

今回の行脚は、前回から10年の節目として企画した。光永住職がコースを設定し、真如堂や曼殊院門跡などに立ち寄った。光永住職は「親鸞聖人の修行の一端を、身を持って経験してもらえれば」と話し、西川義光専称寺住職は「若い頃の親鸞聖人の“共に生きる”という行動力を感じてほしい」と語っていた。

西川住職の叔父で前回も参加した岡橋義映本願寺派西寶寺住職は「親鸞聖人のご苦労があったからこそ、お念仏の生活をさせていただいている。歩いているうちに、聖人が一緒におられるような気持ちとなる。わずかでもご苦労を偲びたい」と話していた。