「世界平和願いの祭典」プレイベント 築地本願寺で東京五輪文化プログラムをPR

「世界平和願いの祭典」プレイベント

築地本願寺で東京五輪文化プログラムをPR

超宗派の宗教者ら平和願う

 

東京オリンピック・パラリンピックの文化プログラムとして来年7月18、19日に築地本願寺で開かれる「世界平和願いの祭典」をPRするプレイベントが17日に同寺で開かれ、仏教や神道、キリスト教、イスラム教などの超宗派の宗教者が、それぞれの形式で平和への願いを表わした。

浄土宗と浄土真宗(本願寺派、大谷派、高田派、単立)のグループは、解説を交えながら法要を修行。三帰依文を唱え、浄土真宗の重誓偈や和讃、高田派の引声念仏などを披露し、来場者と浄土宗の数珠繰りを行った。

会場では、ピースマークのボードに来場者が願いを記したバラのステッカーを貼るイベントや、宗教者と話すワークショップなどを実施。関連の販売ブースなどもあった。

同祭典は、若い世代の宗教者が、世界平和と東京オリンピック・パラリンピックの成功を願う取り組みで、当日はシンポジウムやライブイベントなども計画する。明石康元国連事務次長を委員長とする実行委員会が主体となる。

東京五輪の文化プログラムで宗教関連の事業はほとんど無く、文化としての宗教をアピールすることで、宗教へのアレルギーを除く狙いがある。現在は応援プログラムだが、正式プログラムへの〝昇格〞を目指すという。

本願寺派僧侶で、初期から運営に関わる「未来の住職塾」の松本紹圭塾長は「世界平和のためには、『ボーダー』を越える必要がある。東京オリンピック・パラリンピックは、世界各国がつながる貴重な機会。いろんな宗教が共存する日本で、宗教者たちが『ボーダー』を越える象徴として文化プログラムを手掛けることに大きな意味がある」と語る。今後はWEBサイト等で発信していく。