真宗高田派 「特別法要」23年5月21~28日に厳修

真宗高田派

 

「特別法要」23年5月21~28日に厳修

常磐井法主御巡教なども計画

 

真宗高田派は25、26日に招集した第167宗議会(大西眞純議長)で、2023年5月に「開山親鸞聖人御誕生850年奉讃法会」など4法会を営む「特別法要」の日程などを明らかにした。常磐井慈祥法主の御巡教なども計画する。

特別法要は、「御誕生法会」に加え、「立教開宗800年奉讃法会」「中興真慧上人500年忌奉讃法会」「聖徳太子1400年忌奉讃法会」を厳修する。会期は5月21~28日の8日間で、「御誕生・立教開宗法会」を21~24日、「中興上人法会」を24~27日、「聖徳太子法会」を28日に勤める。

増田修誠宗務総長は執務方針演説で、特別法要と記念事業の宝物館建設に向け、各別院や組で常磐井法主の御巡教を行うことを明示。御巡教は次年度から計画立案を進めるという。

特別法要の通期予算は約16億7400万円。法要費や記念事業の宝物館建設に加え、別院で研修受講を可能にする本山と別院のネットワーク整備なども盛り込んだ。予算の原資となる寄付金と懇志金は約11億円を見込む。懇志目標は、檀信徒1軒あたり2万円、住職1人あたり15万円とした。なお、同会計の新設に伴い、宝物館建設特別会計は閉鎖する。

宗派は、別局となる特別法要の事務局を9月1日に設置。前宗議会事務局長の押小路蓮円西方寺前住職が事務局長に就任している。増田宗務総長は、「『特別法要』と『宝物館建設事業』へ、私たち一人一人が念仏高田の宗門を形づくる自覚と責任を持ち、原点に帰り念仏高田の教えを次世代へしっかり相続したい」と語っている。

また、宗議会は、真宗高田派決算をはじめ、上程された11議案を全て可決し、北海道別院所有地の売却と分院設立のための土地購入などを承認した。

2018年度真宗高田派決算は、予算額2億1860万円に対し、歳入が約1億6100万円。歳出は約2億3500万円となった。同本山専修寺決算は、予算額6億7340万円に対し、歳入が約5億8900万円。歳出は約5億3200万円。