ふたはたの会 創設以来初の研修会を開催

ふたはたの会

 

創設以来初の研修会を開催

関西支部の設立目指す

 

浄土宗の女性教師で結成する「ふたはたの会」(稲岡春瑛会長・東京教区林宗院)は1日、大本山百萬遍知恩寺で初めての研修会を開催し、関西を中心に全国から会員29人が参加した。(写真)

関東の女性教師を中心に始まった活動を全国に広げる取り組みで、今後は関西支部の設立を目指すほか、九州や四国、北海道でも研修会を行う。

男性中心の宗門の現状下、連携することで女性教師の活躍の場をつくり、女性教師だからこそできる活動を展開しようと、今年2月に結成された。会の名称は、法然上人誕生の際に「ふたはたの白い幡が舞い降りた」という故事にちなみ、女性教師の希望と喜びを表現した。

今回の研修開催に合わせて新たに約10人が入会し、正会員数は約50人になった。

研修会では、福原隆善法主が「女性教師に期待したいこと」と題して話した。女性が差別されてきた歴史をひもときながら、法然上人が示した女人往生について解説し、相談しやすい僧侶など女性ならではの活動を勧めた。また、西山三派の女性僧侶で結成する「合掌の会」との交流も提案した。

研修後は茶話会が行われ、会員募集の方法や次回研修会の開催など、今後の運営について話し合った。

稲岡会長は「法務に全く携わっていない方や、女性教師として不便を感じている人も少なくない。年代を超えて交流することで、抱えている悩みを打ち明けることもできる。また、一人ではできなくても、手を取り合えば色々なことができる」と入会を呼び掛けている。