臨済宗妙心寺派 第1回特別寺班調査会を開く

臨済宗妙心寺派

 

第1回特別寺班調査会を開く

21年4月新寺班等級施行を目指す

 

臨済宗妙心寺派は30日、第1回特別寺班調査会を開き、特別寺班調査の概要および実施内容について議論した。副会長には内局が久司宗浩氏を選任し、委嘱状が渡された。(写真)

久司副会長は、「準備会議の頃から、お世話をさせていただいている。皆さまの協力を得ながら10年に一度の寺班調査が順調に進み、寺院の寺班が確定するよう誠心誠意尽くしていきたい」と述べた。

特別寺班調査準備委員会で作成、議論された細則については、本部調査会副会長の立場や本部調査会で細則の改定が可能などの文言を追記して決定した。また申告書の採点基準についても話し合い、経済状況を重視した採点方法を検討した。

今後の予定は、17日に開かれる定期宗務所長会で、宗務総長が各教区の所長へ教区調査会会長の委嘱状を交付する。教区調査会は委員名簿を宗務本所へ11月15日までに提出するとした。11月30日に現宗務支所長が任期満了となり、次期宗務支所長が就任した後、来年1月に第1回の教区調査会を開き、宗務所長が教区の委員へ規定などの説明を行うとともに、調査での心構えについて話し合う予定。申告書などについては、11月1日ごろ各支所長へ届き、支所長から各寺院へ手交する。申告書の締め切りは12月20日とした。約1年をかけて申告書の査定を行い、2021年2月の定期宗議会に上程。一般的な審議会や委員会では、会が決議した答申を内局が審査し、議案として議会に提出するが、特別寺班調査会(本部調査会)は会長を宗務総長が務めるため、会での決定事項は直接議案となり、議会に提出される。議会で承認されれば、同年4月から新寺班等級が施行される見通しだ。