天台宗 厳かに法華大会広学竪義

天台宗

 

厳かに法華大会広学竪義

中日法要で「三方の出合い」

 

天台宗随一の古儀法会で、4年に一度厳修される天台僧侶の最終試験でもある「法華大会広学竪義」が6日まで比叡山延暦寺大講堂で営まれた。中日の4日には、天皇使を迎えて行う「大行道」や「三方の出合い」、「稚児番論義」などがあり、厳かな儀式を多くの参拝者が見守った。

「大行道」は法華十講の論義の前に行った。杜多道雄宗務総長をはじめ、宗派内局や宗務所長ら僧侶約50人が、七条袈裟をまとって「薪の句」などを唱えながら大講堂の周囲を行道。論義では已講の堀澤祖門三千院門跡門主が講師を勤めた。

「三方の出合い」は、新探題の藤光賢曼殊院門跡門主と、次期探題の堀澤已講、天皇使を務めた旧堂上華族の大宮司季氏が、殿上輿に乗って三方から同時に前庭に到着。藤探題と堀澤已講がそろって入堂した。

「稚児番論義」は全国の寺院から集まった7~12歳の小学生8人が、「三方の出合い」で入堂した天皇使に、昔ながらの問答形式で天台宗の教えや比叡山の歴史を披露した。

今年の「広学竪義」の竪者は181人。探題の精義(おしらべ)に合格した僧侶は、「縹帽子」の着用が認められる。