大本山建仁寺 マルベリーフォーラムを開催

大本山建仁寺

 

栄西禅師が伝えた桑の効能

マルベリーフォーラムを開催

 

大本山建仁寺で29日、京都マルベリー協会主催の「桑の文化を京都から―『桑』マルベリー記念フォーラム」を開催し、約300人が参加した。

開祖の栄西禅師がお茶と共に桑の効能を日本に伝えたことから同フォーラムを建仁寺で開催し、今年で15回目を迎える。

川本博明宗務総長は開会の挨拶で「15回、一度も雨が降ったことがない」と述べ、栄西禅師と桑との深い関わりから同フォーラムが開催されていることに感謝した。(写真)

記念講演は、渡邉隆夫西陣織工業組合理事長や浅野俊道法観寺副住職、原三郎京都工芸繊維大学名誉教授が講師を務めた。浅野副住職は「栄西禅師と桑」のテーマで法話。喫茶の効能や製法を述べた栄西禅師の著作『喫茶養生記』の下巻は、桑について記述されていることを紹介。五病に対する桑の効能や調理方法、お釈迦さまと桑との関係について述べ、「桑は漢方のようなもの。体になじむのに時間がかかるため、長期にわたって続けていただければと思う」と話した。

森井源三郎京都マルベリー協会理事長は15回の記念を新たなスタートラインだと話し、「桑は15年、20年と続けることが大切。今後は桑の入った青汁の製作にも本格的に取り組んでいきたい」と述べた。