妙心寺派祥福寺 木村老大師の退山式営む

妙心寺派祥福寺

 

木村老大師の退山式営む

岩村宗昂老大師が晋山

 

臨済宗妙心寺派の僧堂、祥福寺(神戸市)で3日、木村太邦老大師(曠然室)退山式ならびに岩村宗昂老大師(不属洞)晋山式が営まれた。同寺の関係者、檀信徒ら約300人が見守る中、祥福寺の新たな第一歩をしるした。

新しく就任した岩村老大師は二つの大学と大学院で学びを深め、瑞龍寺僧堂で10年間、祥福寺僧堂で5年間の修行を終えて今般、祥福寺僧堂の師家ならびに住職に就任した。(写真上)

岩村老大師は、「雲水の指導が一番大きな仕事だが、住職として寺院を動かしていく立場もバランスよくとっていきたい。未熟者なので、曠然室老大師から教わったことをいつも活かせるよう日々研鑽していく」と話している。

式には河野太通(龍門寺)、松本正道(養賢寺)、則竹秀南(霊雲院)、原田正道(曹源寺)、法輪太拙(清泰寺)、藤原宗欽(聖澤院)、政道徳門(圓福寺)、加藤月叟(海清寺)の各老大師・老師、栗原正雄宗務総長(正法寺)らが参列。祝辞で栗原宗務総長は、岩村老大師の人柄を紹介。「常に学ぶ心を堅持し、己に厳しく、慈愛を持って接される方と伺った。変えてはならぬところを見極める静けさ、変えるべきところを変え得る胆力を持って尽力いただきたい」と期待の言葉を述べた。