NPOアーユス 社会参画仏教を学ぶ

NPOアーユス

 

メイヤー氏を招き講演

社会参画仏教を学ぶ

 

NPOアーユス仏教国際協力ネットワークは11日、エンゲイジド・ブッディズム(社会参画仏教)の研究者であるセオドア・メイヤー氏を招いた勉強会を、浄土宗龍岸寺(京都市下京区)で関西定例会に併せて開催した。

社会参画仏教は、仏教を精神的支柱として社会を変革しようとする運動。メイヤー氏は、「社会参画仏教が、共産主義と資本主義に並ぶ第3の選択肢と位置付けられている。個人の悩みを突きつめると、グローバルな課題につながる」と説明し、メイヤー氏自身も社会的課題に向き合う人材の育成に取り組んでいると語った。

アーユスが支援するNPOメコン・ウォッチが、社会的課題の解決に取り組む人材の育成を目指す一環として、日本の若者たちにメイヤー氏の活動を伝えたいと計画し、今回の勉強会の開催につながった。

アーユスで関西地域の世話役を務める中平了悟氏(浄土真宗本願寺派西正寺住職)は「社会の抱える課題の解決が、個人の悩みの解消につながる発想は興味深い」と話し、同じく世話人の池口龍法龍岸寺住職は「日本のエンゲイジド・ブッディズムは、地域や社会に寄り添っていこうとする取り組みが中心。社会そのものを変革しようとする姿勢に驚きを感じた」と語った。