比叡山延暦寺 〝鬼太郎〞日本画で七不思議

比叡山延暦寺

 

大書院を特別公開

〝鬼太郎〞日本画で七不思議

 

比叡山延暦寺は、伝教大師1200年大遠忌を記念し、大書院を特別公開している。

会期中は、延暦寺に伝わる七不思議を〝鬼太郎〞らが訪れる日本画をはじめ、23点を展示する「ゲゲゲの鬼太郎と比叡山の七不思議展」を行い、にない堂や横川中堂など、七不思議の伝承が残る場所を巡るスタンプラリーも実施する。前期は31日まで。後期は11月6〜12月8日。

大書院は、1928年に東京から移築された大正時代の様式を伝える日本式の建物。通常は非公開で、迎賓館として用いている。公開に際しては、より延暦寺に親しんでもらおうと、古くから伝わる七不思議を〝鬼太郎〞のキャラクターで紹介した。

展示する日本画は豊和堂が制作。七不思議は「なすび婆」「一文字狸」などで、「一つ目小僧」は、総持坊に残る慈忍和尚の姿を描いたとされる絵をモチーフにした。山田晋也社長は「想像との兼ね合いを考えながらドラマを作り、先人への経緯を込めて描いた」と話す。

大書院の内部や展示作品は全て撮影可能で、SNSへの公開も自由。拝観料1000円。

今出川行戒参拝部長は「ただ大書院を公開するのではなく、あまり知られていない七不思議を初めて絵で公開することでPRできないかと企画した。内部をこれだけ自由に公開するのは初めて。SNSでも宣伝してほしい」と話している。