大本山川崎大師京都別院笠原寺 藤田貫首親修で40周年記念法要

大本山川崎大師京都別院笠原寺

 

藤田貫首親修で40周年記念法要

多くの女性支えた一日尼僧修行の寺

 

大本山川崎大師平間寺(藤田隆乗貫首)の京都別院笠原寺(山科区)は今年、開創40周年を迎えた。

同寺は弘法大師1150年御遠忌記念事業として、先代笠原政江尼の発願で大本山川崎大師平間寺の厄除弘法大師のご分躰を勧請し、1983年に建立された。この間、笠原尼が始めた「一日尼僧修行」で、多くの女性が縁を結んできた。

19日、住職である藤田貫首親修のもと、記念法要が営まれた。檀信徒らが参列する本堂でご詠歌が奉詠され、藤田貫首が大護摩供を奉修。平和、安穏を祈願した。

夫人の千裕尼と共に寺の運営を担う笠原隆裕主監は、法要後の式典で「記念事業として境内整備も完了し、関係者の皆さまにお礼を申し上げる。令和に入り、台風や水害で多くの人が被災された。亡くなられた方の冥福を祈るとともに、大師のご加護で災害のない、平和な世であるよう祈念する」と挨拶した。

藤田貫首は「京都で旅館経営等をしていた笠原尼の人生終盤に差し掛かっての発願で始まった当別院。笠原尼は幼い頃、川崎大師にお参りされていたそうで、大師信仰の篤い方だった。当時は珍しい『一日尼僧修行』を始められた。女性をターゲットにしたのが斬新で、人生経験豊富な笠原尼の下へ悩みを抱えた女性たちが訪れ、8500人以上の方が『一日尼僧修行』を含め、ご縁を結ばれたという。先代の子息である笠原主監と共に、奥さんも得度し僧侶として寺を支えておられる」と、弘法大師信仰と檀信徒の熱誠により、いっそうの隆盛を願った。