大英博物館に奈良の寺社宝物が 「奈良―日本の信仰と美のはじまり」展

大英博物館に奈良の寺社宝物が

「奈良―日本の信仰と美のはじまり」展

 

奈良県県下の寺や神社が所蔵する仏像や宝物を展示した「奈良―日本の信仰と美のはじまり」がロンドンの大英博物館で開催されている。

東大寺の国宝「誕生釈迦仏立像及び灌仏盤」(奈良時代)など、国宝5件を含む計15件と、大英博物館所蔵の「法隆寺金堂壁画」(1949年の火災で焼損した壁画の明治時代の模写)など、8件の屈指の宝物が展示されている。

開館前日の2日、大本山東大寺、総本山唐招提寺、大本山薬師寺、総本山西大寺の僧侶約10人が出仕し、無魔円成を祈念して同館で法要を営んだ。また、春日大社の巫女が神楽を舞い、古都の文化を披露した。

「京都とは異なる古都奈良の趣、知られざる魅力が、多くの人を引きつけていたようだった」と、法要の導師を勤めた松村隆誉西大寺執事長は語った。