曹洞宗 道元禅師得度霊跡を復興

曹洞宗

 

道元禅師得度霊跡を復興

比叡山横川で開眼法要

 

曹洞宗の道元禅師遺跡顕彰会(会長=村山雅雄近畿管区長)は25日、昨年の台風22号で倒壊した比叡山・横川の道元禅師得度霊跡を再興し、村山会長の導師で開眼法要を営んだ。雨の中、近畿管区の役職者ら約40人が参拝。比叡山延暦寺管理部長の小森文道副執行も訪れ〝得度の地〟の再興を喜んだ。

道元禅師は横川の千光坊で仏道を学び、解脱谷寂場坊で得度した。同所は福井県霊山院の小川見竜住職が1892年に自然石を用いた「承陽大師之塔」を建立したのがおこり。現在の霊跡は1983年に近畿管区の寺院が中心となって落成した。

昨年の台風では、光背をはじめ霊跡全体が倒壊。同会を中心に浄財を募り、復興を成し遂げた。村山会長は「あいにくの雨でも皆の力を合わせて法要を営むことができた。近畿管区長を務めた機会に、修復を手掛けられたことはありがたい」と語っていた。