妙心寺派霊雲院 無文老師三十三回忌法要を厳修

妙心寺派霊雲院

 

無文老師三十三回忌法要を厳修

世界につながる仏縁の輪

 

大本山妙心寺塔頭寺院の霊雲院(則竹秀南住職)は24日、山田無文老大師三十三回忌法要を営み、塔頭内外や中国、台湾などの僧侶や檀信徒、約260人が参列した。

法要では、過去に録音されていた臨済禅師1100年遠諱の日中合同大法要などについて語る無文老大師の法話が流され、参列者は静かに耳を傾けた。則竹住職は挨拶で、無文老大師の最期や多忙な日々を振り返り、地方で行われた無文老師の講演会のエピソードなどを紹介。年の暮れの講演会にも約1000人の聴衆 が集まり、盛会のうちに終了したと話し、「無文老大師の足は23㎝。小さな足で、日本国内はもとより、世界中を歩き回られた」と管長や日中友好臨黄協会団長として席の温まるいとまもなく国内外で活躍した無文老大師について述べた。

また無文老大師が揮毫した「福わしゃいらん」の文字を眺め、「非常に慈悲深く、お心が字の中に含まれている」と語った。

続けて小崎無一保寧寺住職の横笛の献笛や、寺庭婦人による御詠歌、無文老師がふるさとへの思いを強く持っていたことから「ふるさと」の曲をオペラ歌手の畑美枝子氏が奉納。1番を参列者全員で唱和後、読経し、偉大な足跡を偲んだ。