佛光寺大阪別院 市重文「阿弥陀如来画像」を公開

佛光寺大阪別院

 

渋谷真覚門主親修で報恩講

市重文「阿弥陀如来画像」を公開

 

佛光寺大阪別院(葦名彰輪番)は27日、渋谷真覚門主の親修で報恩講法要を営み、今年6月に修復を終えた大阪市重要文化財「方便法身阿弥陀如来画像」を公開した。

法要後、真覚門主は正像末和讃の一首を挙げて「長い歴史を貫いてきたお念仏こそ私たちの灯。共に本願のお念仏を聞かせていただきましょう。私も第33代門主として、先頭に立って聞法してまいります」と“お言葉”を述べ、大阪教区正念寺住職の長田譲布教使が、ラグビーの平尾誠二氏とiPS細胞を開発した山中伸弥氏との友情に触れながら複演した。帰敬式は13人が受式した。

葦名輪番は、大阪市の協力で阿弥陀如来画像の修復が完了した経緯を門徒らに紹介。法要前に真覚門主と随行長の佐々木亮一宗務総長が同画像に参拝したことを話した。

「方便法身阿弥陀如来画像」は15世紀前半に描かれた。頭上から真上に光明が伸びるなど、佛光寺派の特色を持つ。同年代の佛光寺派式の画像は少なく、状態の良い画像は大阪市域で唯一という。

葦名輪番は「大阪別院は、お念仏の声が聞こえる場所で生活したいという人々の願いの中で、移転前は『船場御堂』と称されてきた。先達の姿を思いながら、画像を拝んでほしい」と語っていた。