天台宗 一宗法要で天皇陛下即位を奉祝

天台宗

 

一宗法要で天皇陛下即位を奉祝

舞楽や桓武天皇陵参拝も

 

天台宗は5日、森川宏映座主を導師に「天皇陛下御即位奉祝法要」を延暦寺大講堂で勤めた。宗議会議員や宗務所長など宗内の役職者ら約100人が参拝。境内には記帳台も置かれ、祝賀ムードに包まれた。

天台宗は桓武天皇の御願を受けて開かれ、延暦寺で毎年、天皇陛下や国家の安寧を願う御修法を勤めるなど、皇室との縁が深い。

法要後は、関東の僧侶らで編成する天台雅楽会が、「双竜の舞」と称される舞曲「納曽利」を披露。杜多道雄宗務総長夫人の恵子氏が軽快な舞を演じた。

挨拶に立った杜多宗務総長は、「桓武天皇は平安京を造営し政治の刷新を目指され、御願を実現する任を宗祖大師に託された。大局を見極める深い智恵を育み、優しさの実践を目指す『一隅を照らす運動』を令和の新時代を導く指針となるよう発展させることを天台宗の赤心としたい」と誓った。

なお、法要前には、両内局や宗議会議員、宗務所長など法要出仕者ら約30人が京都市伏見区の桓武天皇陵に参拝し、法楽を営んだ。