大本 長生殿で開祖大祭執行

大本

 

長生殿で開祖大祭執行

みろくの世に向かって

 

大本は3日、開教127年目の開祖大祭を綾部長生殿で執行した。大神の神徳と、出口なお開祖の開教の徳をたたえるとともに、人類救済の聖苦を偲び、開祖が願った世界平和を祈った。

2500人の信徒が長生殿に参集し、出口紅教主先導のもと、全員で祝詞と讃美歌を斉唱。1年の収穫に感謝する新穀感謝祭も併せて行った。

式典で出口教主は今年の台風による被災者に見舞いの言葉を述べ、新世紀を迎えてから間もなく20年になることに触れて、この間、世界各地で起きるもろもろの災害 や、地球温暖化が原因とされる異常気象に言及。「米ニューヨークの国連本部で開かれた気候変動サミットでスウェーデンの16歳の環境活動家、グレタ・トゥンベリさんが政治家を痛烈に批判するスピーチをされましたが、これは私たち全ての大人に対するものと受け止めねばなりません」と語り、地球温暖化に関心を持つよう信徒に呼び掛けた。

また、国連で決議されたSDGsは、平和と豊かさを共有する上で「誰一人取り残さない」としていることを取り上げ、大本神諭にある大神のメッセージと同様の願いが込められていると指摘。みろくの世を目指す教団として取り組むべきことの一つと信徒に示した。(写真)