京仏具小堀 納骨堂事業室を開設して

京仏具小堀

 

納骨堂事業室を開設して

新たに「納骨堂プロ」へ

 

京仏具小堀は1日、「納骨堂事業室」を新たに開設した。納骨堂事業で培ってきたノウハウを活かし、「納骨堂プロ」として各宗派に対応していく。

新規に専門部署を設けた背景には、近年の宗教意識の変化や檀家離れで宗教法人の減少が話題に上る中、檀信徒用仏壇や寺院用仏具などを扱う宗教用具業界も影響を受けざるを得ない。反面、高齢化によるバリアフリーの需要の増加や、管理面から屋外墓地より室内型の納骨堂を希望するケースが増えている。

同社は、1965(昭和40)年に、業界に先駆けて納骨壇の製作を開始。以来、1150件以上を施工してきた。その全ての資料が残されており、事業計画の建て方や販売促進策、さらには売れ残った際の対応策など、豊富な経験と実績がある。このたび専門部署を設けて、計画の立て方から運営、ニーズに合わせた製品化まで一貫したノウハウを提供し、檀信徒と寺院をつなぐ一助になることを願っている。小堀賢一会長は「弊社は東本願寺前に店を構え、浄土真宗が中心だと思われている御寺院さまもありますが、納骨壇は宗派によって様式が変わるわけではないので、専門部署を新設してより広く御宗派御寺院さまにアピールしたい」と話している。

「納骨堂事業室」の専用窓口は、本店3階(京都市下京区烏丸通正面上る)に置かれ、納骨壇の見本も展示している。また、納骨壇専用カタログの請求も可能。問い合わせは、専用電話075―600―7710へ。

 

いち早く納骨壇に取り組み

アルミ・スチール・石の複合も

 

我が国で本格的な納骨堂が造営されたのは、1969(昭和44)年に竣工した浄土真宗本願寺派の第一無量寿堂とされている。京仏具小堀(京都市下京区東本願寺前)はその第1期から手掛けてきた。豊富なノウハウと、京仏具の製造技術を活かし、宗派を超えて納骨壇を納入している。

同社の製品素材は、アルミ製、スチール製、天然石製の3種類で、素材によっては御宮殿様式、新様式、多段式と注文に応じることができる。

また同社の強みは、自社工場を持っていること。素材メーカーが作る同一素材の既製品納骨壇ではなく、オリジナルで製造してくれる。例えばアルミの場合、強度を上げるために主要部分にスチールを組み込むなど、きめ細かな施工を行う。耐久性と荘厳性を兼ね備えた製品には、定評がある。