真宗大谷派 富田副議長が代表選に立候補表明

真宗大谷派

 

富田副議長が代表選に立候補表明

但馬弘代表との一騎打ちか

 

真宗大谷派の宗議会与党・真宗興法議員団は、但馬弘代表の3年任期の満了を迎えることから、12月3日に代表選を行う。選出者は次期宗務総長を務めることとなる。

但馬代表(宗務総長)への対抗馬として、以前からうわさされていた富田泰成副議長が15日に副議長職の辞表を提出し、代表選は実質的に一騎打ちの選挙戦に突入した。

但馬代表は2023年に迎える宗祖親鸞聖人御誕生850年・立教開宗800年慶讃法要に向けた準備内局として、昨秋の全国での内局巡回を経て、今年6月の宗会常会では35億円に上る慶讃事業総計画案を上程。案は承認され、7月からは本部職制も動き出している。

一方で富田氏は副議長という重責にありながらも、人事面や情報伝達の不具合等、宗内や会派内の風通しが悪いとして以前より苦言を呈していた。

3年前の里雄康意代表の辞意表明に伴う代表選では、立候補者は但馬代表一人で、無投票により代表に就任していた。

但馬代表は石川県小松市・興宗寺住職。60歳。大谷大学卒。宗議会議員6期。三浦内局と第2次里雄内局で参務。真宗興法議員団幹事長を歴任。2016年12月から宗務総長。

富田氏は愛知県稲沢市・妙用寺住職。67歳。名古屋大学卒。宗議会議員4期、第1次、第2次里雄内局で参務(財務長)を務め、17年10月から副議長を務めている。