大谷大学 第24回ホームカミングデー開催

大谷大学

 

第24回ホームカミングデー開催

職域同窓会で福祉関係者集まる

 

大谷大学同窓会(石橋義秀会長)は9日、第24回ホームカミングデーを開催した。木越康学長や名誉教授、退職した教員も出席し、約200人の同窓生が学園祭で賑わう学舎で親交を深めた。

現役の教職員を対象に2017年から開催している「職域同窓会―教職 ひろがるつながる大谷教職の〝わ〟」に加え、新たな試みとして福祉現場で働く同窓生等を対象にした「職域同窓会―福祉」を開催。幅広い年代の福祉関係者約30人が集まり、有意義な交流の場となった。

「福祉」実行委員長の萬木宏哉さん(2013年度卒)は、「福祉の仕事は一度就職すると、人間関係が施設内に限られることが多い。この会では初対面の先輩、後輩と交流や情報交換ができるので、これをきっかけに横のつながりを増やしていければ」と語る。

会では名刺交換や歓談が積極的に行われ、今後も継続してコミュニケーションを図ろうとSNSのグループも作成された。

滋賀県から参加した社会福祉士の大角由起さん(2004年度卒)は、「同じ福祉関係でも、今まで知らなかった職に就いている人の話も聞けた。人とのつながりができてよかった」と感想を述べた。

福祉学を教えていた佐賀枝夏文大谷大学名誉教授は、「経済や教育は国の方針によって揺れ動くが、仏法は揺さぶられない。大谷大学出身者には、仏法を拠り所にして社会福祉を実践していってほしい」と現役の福祉関係者にエールを送った。また大谷大学に望むこととして、「世の中は覇権主義になりつつあるが、時代におもねらず、仏法の正しさを真摯に受け止めて学ぶ大学であり続けてほしい」と期待を込めて語った。

また「職域同窓会―教職ひろがるつながる大谷教職の〝わ〟」では、谷口奈青理教授を講師に、公開講演会「授業の5W1H―心理学の目で見てみると」を開催した。「教職」実行委員長の田口貴大さん(2009年度卒)らが、「現役教員が明日から実践できるような話をしてもらいたい」と企画した講義で、聴講者からは「現場のことをよくわかってもらえていると感じた。明日からまた、がんばろうと思えた」との感想が寄せられた。

石橋会長は職域同窓会について、「大谷大学を卒業し活躍している人は多い。今後も交流の機会が増えることを会長として期待している」と話した。

植垣光弘総務部交友センター課長は、職域同窓会が、仕事の悩みや今後の目標などさまざまなことを話せる場であり続けてほしいとし、「同窓生には、この会を励みにして日々がんばってもらえたら。ぜひ、いろいろな職業で職域同窓会を開きたい」と今後の展望を語った。