高僧和讃講義(二)―曇鸞― 延塚知道 著〈方丈堂出版〉

高僧和讃講義(二)―曇鸞―

延塚知道 著〈方丈堂出版〉

 

親鸞が和讃にしたためた感動を共有するために、「七高僧」を親鸞のまなざしで学ぶ。七高僧の第三祖とされる曇鸞は中国南北朝時代の僧で、中国浄土教の開祖とされる。

親鸞は『教行信証』で真宗仏教を述べるときに、釈尊の教えに従って「超世」「凡夫の救い」「名声」を必ず押さえる。その三つの事柄が全部そろった伝記という面からみれば、曇鸞の生涯が一番明確だったと思われる。難しい思想表現ではなくて、見れば誰でもわかる生活の事実として曇鸞の伝記は詠われ、具体的な生き方で真宗を教えた曇鸞が讃仰されている。

親鸞はどこで七高僧を決定したか。また親鸞が各祖師に担わせた役割とは何かを、初めて解明した待望の講義録集の第2巻。

定価2200円。方丈堂出版(☎075―572―7508)。