真言宗醍醐派 総本山で「百螺祈願」

真言宗醍醐派

 

総本山で「百螺祈願」

醐山青年会が50周年を記念し

 

真言宗醍醐派の青年僧で結成する「醐山青年連合会」(蔵本崇正理事長)は13日、創立50周年を記念した「百螺祈願」を総本山醍醐寺で執り行った。

同連合会は2016年の熊本地震において、約400年前に加藤清正公が熊本城を築城する際に全国の山伏を招き、「百螺」による地鎮祈祷の法要を営んだ史実に倣い、「百螺祈願」を行って傷ついた熊本の地を鎮め、熊本市民と復興に向けて祈りを共にした。

今回は北川亮成同連合会創立50周年記念事業実行委員長を中心に企画を立ち上げ、総本山に青年会員と助勢する講社など合わせて110人が出仕。仲田順和座主を導師に金堂で仁王会法要を営んだ。続いて、百丁の法螺貝の音を轟かせながら不動堂へ向かい、(写真)護摩道場で柴燈護摩を行った。護摩の修行中も全山に法螺貝の音がとどろき渡った。

同連合会は1969年12月に17人の青年僧が集まって結成された。以来、開山聖法理源大師の祈りと、教えの真髄である「実修実証」に精進を重ねてきた。

醍醐寺に集った青年僧の赤誠はまず大峯山へと向かい、その実証をもって醍醐寺少年少女の集いの開催に結実した。発足時を知る仲田座主は、長年にわたって子どもたちの健全育成のために大きな貢献をなした実績と実動は現在、総本山職員が引き継いでいると報告。「その後も各地で青年僧の活躍を頼もしく思い、また熊本地震では熊本城創建時の清正公の故事を現代に蘇らせたことはありがたい」と参列した青年僧に謝意を表した。