世界平和は対話から 大津市仏教会が「成道会」

 大津市仏教会(会長=前阪良憲・天台真盛宗宗務総長)は9日、第52回成道会仏教徒大会を大津市で開いた。250人余が参加し、世界に平和をもたらすためには対話が重要であるとの認識を共有した。
 
 こうにん寺サンギーティ&響流サンガ(真宗大谷派響忍寺合唱団)が仏教讃歌などを唱和する奉賛式典を営み、杉谷義純天台宗妙法院門跡門主が「宗教から平和を考える」をテーマに記念講演。台風で被災した地域を支援するための募金活動を行い、6万4055円が集まった。大津市社会福祉協議会に寄託する。

 講演で杉谷門主は、宗教や民族の違いが争いを生むのではなく、正義と考える事柄が相反することが原因だと強調。「相手が納得しなければ、正義ではない。戦いは自己主張で始まる。対話によって世界の平和がもたらされる」と話した。「対話とは、意見を戦わせることではなく、相手の言い分を理解すること。そして相手に改めて考えてほしいと伝えることを、繰り返すこと」とも説いた。

(詳細は文化時報12月14日号をご覧ください)
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