臨済宗妙心寺派 寺庭婦人研修会を開講

臨済宗妙心寺派

 

寺庭婦人研修会を開講

1年間の修行がスタート

 

妙心寺派は16、17日、第55回本山寺庭婦人研修会開講スクーリングを行い、参加した30余人が「寺庭婦人の務め」をテーマに、基調講演やテーマ講義、加行など、寺庭婦人としての基礎を学んだ。

開講スクーリングを受けた後は各教区で修行し、1年後の修了スクーリングの受講で研修が終了となる。

初日の開会式で小倉宗俊管長は「和尚さまのお導きのもと、誓願力をより高め、仏心をより強め、自坊へ持ち帰り、寺院の発展、布教に、より一層精進いただきたい」と寺庭婦人としての活躍に期待の言葉を送った。(写真)

基調講演を担当した栗原正雄宗務総長は「禅のこころ」について、「放すこころ」「ゆるすこころ」「感謝のこころ」だと講義。「寺庭とは、寺の内と外をつなぐ存在とも言われる。納得する寺庭の在り方を見つけ、自分なりの寺庭を目指して輝いてほしい」と述べた。

仏教の概要や歴史については、瀧玄浩温泉寺住職(信越教区)と小澤泰崇義雲院住職(山梨教区)が講義。その他、加行の説明・実践や、個人情報と部落問題についての人権学習、飯台座説明のオリエンテーションなどを行った。参加した松久志保さん(岐阜西・珠泉院)は、「講義を受けて、ストンと落ちたところがあった。今回学んだことを持ち帰って、がんばりたい」と語った。

寺庭婦人研修会委員の小林秀嶽圓光寺住職(北関東)は、「会を通して基本的な教養を身につけるとともに、寺庭婦人として日ごろ疑問に思っていることを改めて考えるきっかけにしてほしい」と参加者への思いを述べた。