学校法人大乗淑徳学園 長谷川前理事長の葬儀・告別式を営む

学校法人大乗淑徳学園

 

長谷川前理事長の葬儀・告別式を営む

学校教育の改革に専念

 

浄土宗の宗門校である大乗淑徳学園を長く率いた長谷川良昭師(前理事長)の葬儀・告別式が21日、八木季生大本山増上寺法主を導師に淑徳巣鴨中学高等学校で営まれた。

長谷川師は1938年に淑徳大学の創始者・長谷川良信師の長男として生まれ、高校卒業後の57年に父に従ってブラジルに渡り、南米浄土宗別院「日伯寺」創設に携わった。帰国して大正大学卒業後に巣鴨女子商業高等学校(現・淑徳巣鴨中高)に教諭として奉職し、70年に校長に就任。以降、淑徳学園の充実に努め、長年にわたる私学振興の功績により2010年に旭日中綬章を受章。今年3月9日に行年80歳で逝去した。

弔辞には、豊岡鐐尓浄土宗宗務総長の代理として新谷仁海前文化局長、さらに日本私立短期大学協会の関口修会長、書道・貞香会の赤平和順会長が登壇し、故人の功績を偲んだ。

葬儀委員長を務めた里見達人氏(大乗淑徳学園常務理事)は「長谷川先生は、まれにみる私学経営の才をお持ちの方。大乗淑徳学園も20年前は他の私立大学同様、幾多の負債を持っていた。しかし、長谷川先生は大変な手腕を発揮され、あっという間に負債を償却し、大きく発展させていただいた」と業績を振り返った。

また喪主で実弟の長谷川匡俊氏(現理事長)は「青年時代、兄には大きな夢があった。高校卒業と同時にブラジルに渡ったが、帰国後、父の逝去などで、ブラジルの大地に花を咲かせるという年来の夢は あきらめざるを得なかった。葛藤の末、先人の事業を継承することを決意し、学園の発展と私学の振興に全力を掛けた」と話し、多くの支えに対して感謝した。祭壇は白色の花を中心に、長谷川師にとって思い入れの深いブラジルの国旗の色である緑と黄色の花で飾られた。