龍谷ミュージアム 因幡堂平等寺の全貌公開

龍谷ミュージアム

因幡堂平等寺の全貌公開

日本三如来・薬師如来像など展示

 

龍谷ミュージアムは20日、企画展「因幡堂平等寺」を開始した。日本三如来の一つである本尊・薬師如来立像と、像の由来を描いた東京国立博物館所蔵の『因幡堂縁起』1巻(重文)など、同寺の宝物を中心に仏像20体を含む64件を公開する。

平等寺は平安時代から京都の中心地に伽藍を構え、高島屋創業の地でもある。伽藍は何度も火災に遭い、その度に町衆が再建してきた。このため 本尊・薬師如来の厨子には、火災時にすぐ避難させることができる仕組みが施されている。長上深雪館長は「古くから町衆の信仰心に支えられた寺。多くの方に素晴らしさを知ってもらう機会になるはず」と話す。

展示は「伝説のはじまり―お薬師さん、因幡国より飛びきたる」「平等寺の信仰と歴史」「近世のにぎわい」の3章で構成。

本尊・薬師如来立像は三国伝来の仏像で、因幡の国で橘行平が引き揚げ、帰洛した後に〝飛んできた〟という伝承が残る。展示の中央には薬師如来と橘行平の像が、厨子と共に並び、薬師如来は背後からも見ることができる工夫がなされている。

大釜諦順住職は「展示を機に自坊の法宝物を改めて確認し、1000年間伝わってきた意味を考えさせられた。町衆や豪商らをはじめ、伝えてきた方々の思いを少しでも知ってほしい」と語っていた。6月9日まで。