浄土宗西山禅林寺派 中国仏教協会の信徒が団参

浄土宗西山禅林寺派

 

中国仏教協会の信徒が団参

仏教史など学ぶ研修開催

 

総本山禅林寺で6日、中国仏教協会の信徒を対象とした研修会が開かれた。禅林寺で中国の団参が研修を行うのは初めて。

湛如副会長が引率する信徒36人が境内参拝を終えた後、信徒会館で仏教史や日中交流史を学んだ。

研修会は湛副会長が講師を務めた。仏教が中国に伝来した唐の時代を端緒とした中国仏教史と、中国から日本に仏教が伝わった歴史、廃仏毀釈をはじめとする近代日本の仏教史、中国と日本の仏教交流史などについて話した。

中国仏教協会の信徒を率いた団参が増加している。政治的な兼ね合いもあり、本国で仏教学や仏教史を学ぶ研修会を開催することが容易ではなく、また、仏教史蹟も多くないため、日本での研修会は仏教を体感できることが理由とみられている。団参で訪日するのは、中国国内の実力者や富裕層が中心となっており、今回の団参には中国で最も力を持つ不動産事業者のトップや女優が参加していた。

日中友好浄土宗協会の舘憲雄事務局長が、湛副会長から禅林寺で研修を行いたいとの要請を受け、小澤昭美禅林寺派財務部長を通じて実現した。小澤財務部長は「こうして参拝され、研修を開くことも何かの縁。今後、新たなつながりが生まれれば」と語っていた。舘事務局長は「先週は大本山百萬遍知恩寺に中国からの団参が訪問したが、今回は前回と異なるメンバー。民間レベルでの交流が、ますます盛んになってほしい」と述べた。