大本山天野山金剛寺 正御影供法要を厳修

大本山天野山金剛寺

 

正御影供法要を厳修

伝統の百味を大師宝前に供え

 

大阪府河内長野市の真言宗御室派大本山天野山金剛寺は21日、正御影供法要を営んだ。

稚児が先導するお練りは、大導師の堀智真座主を中心に、12口の職衆と共に参道を散華しながら金堂へと進み、法要を営んだ。

金堂前には、正御影供の中で行われる百味飲食のために何日もかけて謹製された百味が飾られる。色とりどりの山海の珍味を集めた同寺の百味は、地域の古老らによって代々受け継がれてきた伝統の技。河内長野市の文化財にも指定されている。

金堂での法要に続き、世話人から僧侶へ一つ一つ丁寧に押しいただきながら御影堂へ運びこまれ、弘法大師宝前に献じ、御影供法要を厳修した。

夕刻からは餅まきも行われ、この日は、地域の人々にとっても華やかな春の訪れを告げる祭りとなっている。