日中友好宗教者懇話会 新会長に山田俊和中尊寺貫主

日中友好宗教者懇話会

 

新会長に山田俊和中尊寺貫主

10年ぶりに会長交代を受け

 

日中友好宗教者懇話会は24日に都内で総会を開き、新会長に山田俊和氏(天台宗中尊寺)、理事長に内山堯邦氏(日蓮宗一乗院)、事務局長に持田貫信氏(日蓮宗本久寺)が就任した。

持田日勇氏(日蓮宗藻原寺)が昨年、総本山身延山総務の重職に就任し、多忙を極めることから会長職勇退を決意。今後は小野塚幾澄氏(真言宗豊山派金乘院)と共に、名誉会長として会を支えていく。

持田前会長は「多くの方の支援で10年以上にわたって会長を務めることができた。今後もアジアの友好のために仏教徒の力を貸していただきたい」と後進に会の将来を託した。山田新会長は「理事長時代から長く会に尽力され、方向付けをしてくださった持田前会長に敬意を表したい。日中友好が深まるよう、伝統を受け継いで会の発展に努めていきたい」と抱負を語っている。(写真)

総会では予決算、事業報告・計画のほか、講演会を開催。戸松義晴全日本仏教会事務総長が「全日仏の国際交流」について話し、仏教会におけるSDGsへの取り組みや、国際交流への大事な点を「人と人の相互信頼関係。それは一朝一夕でできるものではなく、日中宗懇の皆さんのように長い間に培ってこられた経験が大切。これからも後継者を育ててほしい」と希望した。

また理事には新たに水谷栄寛氏(高野山真言宗真照寺)と、鈴木潔州氏(曹洞宗嶽林寺)が加わっている。