大徳寺派大慈院 百貨店で禅を伝える

大徳寺派大慈院

 

百貨店で禅を伝える

新しい辻説法のカタチ

 

臨済宗大徳寺派の戸田惺山大慈院住職は6~10日に阪急うめだ本店で開かれた「にちにちこれ好日~Zenをあそぶ」で講演や茶会を行った。

同イベントは、賑やかな店内に、穏やかに過ごせる空間を作り、禅の魅力を伝える百貨店の新しい試み。

講演では、坐禅の基本を分かりやすく解説し、戸田住職の読経のもと坐禅を実践。会場に集まった人々は、心穏やかな時間を体感した。大阪市内から来た女性は「百貨店のイベントはいつも賑やかだが、お坊さんが来て坐禅をしているとは思わなかった。参加できてよかった」と述べた。

会場中央には竹で作った骨組みの「竹の茶室」を設置。訪れた人たちは、戸田住職がたてたお茶と竹で作られた空間を楽しんだ。(写真)戸田住職は、百貨店での説法を「現代の辻説法」だと話し、「昔のように交差点での辻説法はできないが、このような形で普段お寺に来ない方が買い物のついでに参加し、来てよかったと思ってもらえていたらうれしい」と語った。