総本山光明寺 近隣住民400人が音色に酔う

総本山光明寺

 

近隣住民400人が音色に酔う

光明寺音楽祭を開催

 

総本山光明寺は15日、第9回光明寺音楽祭を開いた。近隣住民ら約400人が参加し、大殿に響き渡る音色に聞き入った。

音楽祭は、地域に根付く寺院として近隣住民に感謝の心を示すとともに、地域と一体となって盛り上げようと行っている。

今回は、多様なジャンルのプロから愛好家まで18組が参加した。第1回から連続出演している僧侶バンド「ぎゃーてぃ」を率いる日下俊精前執事長は「西山三派の中でも総本山光明寺は町はずれにある本山だが、土地の人々になじんでもらうことが大切。また、寺院には文化を発信することも求められている」と語り、「音楽祭を契機に、本山に参ったことのない人が来られる。新しい縁が紡がれていくのも大切なこと」と今後も継続して開催されることを願った。

櫻井随峰執事長は、芸術と宗教には心清らかになるという共通点があると話し、「年々良くなっているが、今回は特にレベルが高い。参加した方は感極まって帰られたと思う。本山の清らかなイメージを持ち続けてもらいたい」と語っていた。

また、近隣住民で能管(笛)の奏者として初めて参加した野中久美子さんは「笛の名手の平敦盛を討ったことで無常を感じ、法然上人に弟子入りした蓮生法師(熊谷直実)ゆかりの光明寺で奉納することができてよかった」と話していた。