豊山派仏教青年会 お寺を地域の活動拠点に

豊山派仏教青年会

 

お寺を地域の活動拠点に

日頃の活動で災害時にも繋がる絆を

 

真言宗豊山派仏教青年会(林映寿会長)は6月30日、「縁日プロジェクトin須磨寺」を開催した。

林映寿会長が得意とするスラックラインパフォーマンスを行い、プロのライダーのパフォーマンスやキャンピングカーの試乗、世界で一番おいしい非常食の試食会など盛りだくさんの企画に、参加者からさまざまな感想が寄せられている。

同青年会は、地域における寺院活動とその延長で防災対応力を高めたいという思いから協力者を募り活動を行っている。林会長は「はじめから有事が目的ではなく、普段からお寺と親しい関係を持つことに意義がある。各地の災害を見てきたが、行政は自在に動くことが難しく、やはり近隣の人同士の日頃からのふれあいが大事になる。お寺は、そうした意味で、いろんな拠点になるのではないか」と話す。

有事の際、全国のお寺ネットワークと若手僧侶の行動力を結集し、さらには災害が発生した近隣寺院をベースキャンプとして復興支援やサポートをしていこうというのが趣旨。昨年8月には非常食を製造している石井食品(株)、キャンピングカーレンタル事業を全国展開する(株)レヴォレーター、今年3月にはヘリチャーター会社の(株)AirXと災害協定を結んでいる。「船が加われば、陸海空と揃って格段の行動力になる」と林会長。

須磨寺の小池陽人寺務長も「いつどこで起きるかわからない大災害。そんな時、お寺が拠点になるのだということを地域の人たちに知ってもらうきっかけになれば」と語っている。

林会長就任後、昨年度は4回実施。今年度は須磨寺に続いて8月に三重県で開催する。