日蓮宗
ほうろく灸に付加価値を
祈祷と温灸に食も加えて
土用の丑の27日、全国各地の日蓮宗寺院で、伝統的な行事である「ほうろく灸祈祷」が行われた。京都市上京区の本昌寺では、一般の鍼灸師による「ほうろく灸とハーブ温灸」のコラボイベント を開催した。
神戸市内在住の鍼灸師資格を持つ山川享子さんが、ハーブ温灸の普及のために神社仏閣で開催場所を探していたところ、多方面とコラボした寺院活動を行っている児玉真人住職と出会った。4年前から体調を崩しやすい 土用の期間の夏と冬に温灸を開催するようになった。夏限定の「ほうろく灸祈祷」も、体調を崩しやすい時期の暑気払いとして効果が高く、二つの温灸による効果は絶大として、リピーターも含め、雨天にもかかわらず多くの人が訪れた。
ハーブ温灸は、陶器の中で炭を燃やし、香りの良いハーブを焚く。山川さんは、ハーブ温灸も、ほうろく灸と同じく古来からリラックス効果と魔除け効果が期待されていたのではないかと話す。
また、土用の丑の日にちなみ、ナスを焼いてうなぎに似せた精進料理の「うなぎもどき丼」も提供。ハーブ温灸で体を温め、「うなぎもどき丼」で腹を満たし、児玉住職の修法でほうろく灸を受ける。住職の話では使っているモグサもハーブを加えたオリジナルなもので、訪れた人たちは癒やしのひとときを楽しんだ。