大本山増上寺 本年の遠忌に顕彰展を開催中

大本山増上寺

 

本年の遠忌に顕彰展を開催中

浄土宗の基礎を築いた2上人

 

大本山増上寺は、宝物展示室で「聖冏上人と増上寺開山聖聡上人」と「増上寺中興観智国師と徳川家康」を12月23日まで同時開催している。

開宗850年慶讃事業の一環として、浄土宗の発展に功績多大な聖冏上人と観智国師の足跡を紹介する。

今年、600年遠忌を迎える浄土宗第七祖・聖冏上人は、法然上人の遷化後、諸グループが活動を行う中、教判を確立して 現在に続く浄土宗の最大布教となる五重相伝を考案し、増上寺を開いた聖聡上人に伝えた中興ともいうべき功績者である。

また、増上寺中興・観智国師の400年遠忌も迎える。観智国師は徳川家康公の帰依を受け、現在の芝の地に増上寺の大伽藍を建立。浄土宗法度の制定や浄土宗関東十八檀林の整備に携わるなど、数々の偉業を成し遂げた。

増上寺所蔵品に加え、両上人ゆかりの寺院の所蔵品も展示。(写真)また、3上人の像を同時に拝観できる貴重な機会となる。常設展示の台徳院殿霊廟模型と合わせて、39点が展示されている。

期間中、聖冏上人600年遠忌を10月3日に、観智国師400年遠忌を10月16日、いずれも八木季生法主を大導師に、ゆかりの寺院の出仕により増上寺大殿で営む。開宗850年に向けた増上寺のお待ち受け法要と位置付けている。