総本山誓願寺 堂内に響く約200人の笑い

総本山誓願寺

 

堂内に響く約200人の笑い

策伝忌に落語会を開催

 

総本山誓願寺は6日、第55世法主の安楽庵策伝上人を顕彰する策伝忌法要を営み、併せて奉納落語会を開催した。(写真)落語ファンなど約200人の笑い声が堂内に響いた。

策伝上人は、笑い話を挟んで親しみやすくした説法集『醒睡笑』をまとめ、「落語の祖」と呼ばれる。有志が集まり毎年10月初旬に法要および奉納落語会が行われるようになり、今年で53回目になる。

倉内賢道法主の親修で法要を勤めた後、河合延昭説教師が法話を行った。河合説教師は、西山深草派は気付きの仏教であると話し、「私たちは、そばに仏さまがいらして救ってくださっていることを忘れがち。そのことに気付くことが大切」と語り掛けた。奉納落語会では、中学1年生の素人落語家やプロの落語家が登壇し、軽妙な語り口で笑いを誘った。

渡邊良純執事は「落語ファンを中心に多くの人が毎年集まる。策伝忌を通じて誓願寺に親しみ、お念仏と縁を結ぶ機会になることを願っている」と話していた。