妙心寺微笑会 微笑会記念大会を開催

妙心寺微笑会

 

微笑会記念大会を開催

さらなる繁栄願い松の木を植樹

 

妙心寺微笑会は18日、「創立50周年記念大会」を開き、約420人が参加した。創立50周年を記念し、妙心寺と縁の深い彬子女王殿下の隣席を得て、小倉宗俊管長らが松の木を植樹。記念公演なども行われた。

妙心寺微笑会は、1970年に大本山妙心寺の全山防災設備を完備した際、妙心寺の国宝や重要文化財、堂塔伽藍の護持・顕彰、会員相互の研鑽や親睦を目的に設立。全国から多くの賛同を得て、妙心寺の寺宝修理への補助と、総会に合わせて信仰を深める集いを開催してきた。

式典では小倉管長や今年から就任した立石文雄会長が挨拶を行った。小倉管長は植樹した松の木について触れ、「微笑会は松以上に繁栄するために、一体となって精進に努めていただくことを願う。皆さまの熱い信心と深い理解をいただきたい」と話した。(写真)

彬子女王殿下は「文化財は生活の中に生きてこそ文化。妙心寺塔頭では文化財が生活の一部となり、日常として大切にされています。当たり前を支えていくために微笑会は大切」と述べられた。

記念公演では、「笛神」として広く知られる台湾の音楽家・蔡介誠氏がバイオリニストの蔡蕓翼氏と共に、「禅・心のひびき」のテーマで11曲を披露した。また50周年記念として開山正当忌荘厳図を元に、妙心寺開山無相大師の開山忌法要で江戸時代に施されていた室礼を大方丈に復元。志水一行妙心寺古文化研究所研究員が、開山正当忌荘厳の狩野山楽筆「龍虎図」や海北友松筆「花卉図」など妙心寺屏風の意味や特徴について詳しく説明した。

微笑会に入会して7年目という塩地修さん(大阪府高槻市)は「坐禅を通じて妙心寺にお世話になり、微笑会に入会した。笛神の演奏では身震いするほど感激した。生きている限り、妙心寺を応援したい」と述べた。