天台宗 改選後初の宗務所長会議開く

天台宗

 

改選後初の宗務所長会議開く

祖師先徳鑽仰大法会の概要など確認

 

天台宗は6、7日、改選後初となる宗務所長会議を開き、2021年6月4日に迎える伝教大師1200年大遠忌の祥当日をはじめ、第2期祖師先徳鑽仰大法会の概要などを確認した。

伝教大師1200年大遠忌関係法要は、21年6月3日に伝教大師御影供、4日に長講会と御祥当法要、5日には胎蔵界曼荼羅供を営む。祖師先徳鑽仰大法会の総結願法要は22年3月31日に勤める。各教区の法要は20年6月1~11月30日まで行う。

縁故教宗派による報恩法要期間は21年10月1~11月14日まで。高野山真言宗や浄土宗、浄土真宗本願寺派などの伝統教団や、大乗連盟の諸宗派など26教宗派が大講堂で法要を勤める。

また、伝教大師最澄1200年魅力交流事業の進捗も説明された。「不滅の法燈」の全国行脚は20年4月2日に分灯式を行い、21年6月1日の帰灯式まで、全国4地区の寺院を巡る。

鳥井信吾サントリーホールディングス副会長を委員長として、5月に設立された「魅力交流委員会」は、旅行社らによるオブザーバー会議や実務者会議などで意見を募ったほか、立命館大学や龍谷大学生らで構成する「大学コラボプロジェクト」がワーキングや視察などを重ねているという。

なお、初日に定例総会を行い、全国会長に九州西教区の喜瀬慶文宗務所長が就任した。副会長となる地区会長には、群馬教区の三浦祐俊宗務所長(第1地区)、信越教区の岩田真亮宗務所長(第2地区)、兵庫教区の荒樋勝善宗務所長(第3地区)、岡山教区の永宗幸信宗務所長(第4地区)が、それぞれ就いた。

就任にあたり喜瀬会長は「歴代会長に受け継がれてきた伝統と品格を継承し、一致団結して宗務行政に取り組みたい」と話している。