全日本仏教会 次期会長に大谷光淳門主

全日本仏教会

 

次期会長に大谷光淳門主

若い力に期待集まり

 

(公財)全日本仏教会(釜田隆文理事長)は14日、第26回理事会を真宗大谷派のしんらん交流館で開き、第34期の会長に大谷光淳浄土真宗本願寺派門主(本願寺住職)を推戴した。任期は2020年4~22年3月。

理事会に先立ち、推戴候補者選考委員会が選出した。また、副会長には、瀨川大秀真言宗御室派管長、原井日鳳法華宗本門流管長、西山明彦律宗管長、清水谷善圭島根県仏教会会長、東伏見具子(公社)全日本仏教婦人連盟会長を選んだ。

記者会見で戸松義晴事務総長は、「令和という新しい時代にふさわしい若い会長を迎えて、次世代の活躍を期待した」と選出した理由を述べた。大谷次期会長は、来年に行われる世界仏教徒連盟創立70周年記念会議と、同じく10月2、3日に行われる全日本仏教徒会議島根大会への出向が要請される。

大谷次期会長は、来年就任の時点で42歳。若く感じられるが、師父である大谷光真前門主が1978年に会長に就任した年齢は33歳だった。

大谷次期会長は「全日本仏教会は、財団創立60周年を迎え、国連のSDGsに掲げられた国際的な重要課題の取り組みを進めている。仏教徒や全日本仏教会の役割は重く、今ほど、仏智に教え導かれて生きることの大切さが求められている時代はない。あらゆる人々に『仏陀の和の精神』を広く発信し、全ての人々が心豊かに生きることのできる持続可能な社会の実現に向け、使命を果たしたい」とコメントしている。