ローマ法王 訪日前にメッセージ 

ローマ法王 訪日前にメッセージ

核兵器「倫理に反する」

 

ローマ法王フランシスコは23~26日の訪日を前に、ビデオメッセージを発表した。「人類の歴史において核兵器による破壊が二度と行われないよう、皆さんと共に祈ります」と述べ、「核兵器の使用は、倫理に反します」と断じた。

法王は、日本は戦争がもたらす苦しみを知っていると指摘した上で、「対話の文化と兄弟愛の文化がもつ重要性も、皆さんはご存じです」と強調。「とくに、異なる宗教との対話は、隔てを乗り越える助けとなります」と訴えた。

また、自身の訪日が、「皆さんが互いの尊重と出会いという道を歩む励みとなり、後退せずに持続する揺るぎない平和へと導くことを期待しています」と呼び掛けた。

法王は24日に被爆地の長崎と広島を訪問。長崎爆心地公園で「核兵器に関するメッセージ」を出し、広島平和記念公園で仏教教団など諸宗教の代表者20人を招いて「平和のための集い」を開く。25日には東京ドームでのミサのほか、東日本大震災の被災者との集い、天皇陛下との会見、安倍晋三首相との会談が予定されている。