西国巡礼の憩いの場に 大阪の総持寺で「寺カフェ」

 高野山真言宗の準別格本山で西国三十三所観音霊場第22番札所の総持寺(大阪府茨木市)に、寺カフェ「ポタラ」と新しい客殿がお目見えした。いずれも西国巡礼の時に巡礼者が滞在できる憩いの場となっており、中西隆英住職は「ほっと心安らぐひとときを過ごしてほしい」と話している。

 「ポタラ」はとんがり屋根が連なるユニークな形の建物。観音浄土を意味する古代サンスクリット語のポータラカ(補陀洛)の山並みをイメージした。ガラス越しに日差しが降り注ぐ店内では、日替わりランチやカフェメニューが楽しめる。開店は15日から。
 
 総持寺は、庖丁道の祖とあがめられる藤原山蔭(824~888年)が開山した。毎年4月18日には山蔭流庖丁式を行うことでも知られ、料理とは縁が深い。「ポタラ」の完成を記念して行われた式典には、特別に庖丁式が披露され、大阪のホテルの和食料理長が式庖丁をとった。
 「ポタラ」では、関西一円で活躍する一流料理人らが名を連ねる「山蔭流京奉会」から2人が常勤で腕をふるう。

(詳細は文化時報12月11日号をご覧ください)
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