真言宗御室派 諸問題検討委の「次」へNEXT委員会

真言宗御室派

 

諸問題検討委の「次」へNEXT委員会

女性住職を委員長に第1回委員会開催

 

真言宗御室派は、本山宗派諸問題検討委員会の答申を受けて立ち上げた、NEXT委員会の第1回会議を総本山仁和寺で17日に開催した。

開会式で、7人の委員に辞令を親授した瀬川大秀管長は「諸問題検討委員会で提言いただいた内容を基に、宗団における社会現象の変化、人口減少、過疎化、価値観や人生観、宗教への思いなどが多様化する中、新しくNEXT委員会を立ちあげ、宗団の方向性について検討いただく」とし、若い力と感性、行動力に期待を寄せた。

吉田正裕宗務総長は「全国アンケートを経て諸問題検討委員会から答申が出され、教師育成、寺院運営やその支援などについて新たな視点を求め、このたびNEXT委員会を立ち上げた。従来の委員会の枠にとらわれない自由な発想で考えていきたい」と挨拶した。

委員は、信者寺や檀家寺、街の真ん中の寺から地方の寺まで広く地域分散し、女性住職も加わった。

初回を終えて、鴨井智峯総務部長は、期待をはるかに上回る素晴らしい議論、提言だったとし、展開に好感触を示している。

委員長には唯一の女性委員である秦真瑞氏(備中・来迎院)、副委員長には鈴木宏章氏(広島・観音寺)が就任した。

委員は、加賀俊裕(大阪・三津寺)、福井良應(和歌山・興山寺)、増田実仁(香川・松浦寺)、武内諦照(愛媛・円満寺)、原口性亮(福岡・正法寺)の各氏。